ビアレッティ（BIALETTI）でクレマを作る！エスプレッソマシンで楽しむコーヒー

「自宅でお店のようなクレマのあるエスプレッソを淹れたいけど…ビアレッティって本当にクレマ出るの？」そんな疑問、持ったことありませんか？

ビアレッティといえば、直火式エスプレッソメーカーの代名詞的存在。シンプルで使いやすい反面、「あれ？泡立たない…」なんて戸惑う人も多いんです。実際、全モデルがクレマに対応しているわけではなく、コーヒー豆や火加減などの要素によっても結果は大きく変わります。

この記事では、ビアレッティでクレマを作るための正しい知識・コツ・おすすめモデルまで網羅的に解説します。自宅でも“あの泡”を再現したいあなたにとって、必ず役立つ情報ばかりです。

ビアレッティでクレマは本当にできる？仕組みと前提を解説

「ビアレッティでクレマができるって聞いたけど、本当なの？」と疑問に思っている方、多いのではないでしょうか。結論から言うと、すべてのビアレッティ製品でクレマが作れるわけではありません。 クレマとは、エスプレッソの表面に浮かぶ細かい泡で、豆の油分や圧力によって生成されます。ビアレッティの中でも「ブリッカ」などの特殊バルブを搭載したモデルのみが、十分な圧をかけてクレマを再現できる構造になっています。つまり、クレマを楽しみたいなら、モデル選びと使い方がカギになります。

クレマとは？エスプレッソの味にどんな影響がある？

クレマとは、エスプレッソの表面にできるきめ細やかでクリーミーな泡のこと。この泡は、抽出時の圧力によってコーヒー豆の油分やガスが混ざり合って生成されます。見た目の美しさだけでなく、香りや味の印象にも大きな影響を与えるのが特徴です。

実際に、「クレマがあるとエスプレッソの香りがふわっと広がって、本格的に感じる」と感じる人は多いです。また、クレマには甘みやコクを引き立てる役割もあり、エスプレッソの複雑な味わいを包み込むようにバランスを整えてくれます。

電動マシンと直火式ビアレッティの違いとは？

エスプレッソマシンには大きく分けて電動式と直火式の2種類があります。ビアレッティは後者の「直火式」に分類されますが、ここにクレマの出やすさの差があるんです。

電動マシンは9気圧程度の圧力をポンプでかけるため、安定して濃密なクレマが出せます。一方、ビアレッティのような直火式は、蒸気圧のみでコーヒーを抽出する仕組み。通常のモデルでは気圧が足りず、クレマがうまく再現できないことが多いんです。

ただし、「ブリッカ」など一部モデルでは加圧バルブを内蔵し、直火でも強めの圧力をかけてクレマを出すことが可能。つまり、直火式でも条件さえ整えば“それっぽい”クレマが楽しめるというわけですね。

クレマができないビアレッティのモデルとその理由

「ビアレッティなら何でもクレマが出る」と思っている方、それは少し誤解かもしれません。実は、多くのビアレッティ製品はクレマを出すことを想定していません。

たとえば「モカエキスプレス」や「ヴィーナス」などの定番モデルは、構造がシンプルで、内部の圧力が電動マシンほど強くありません。そのため、豆の鮮度や火加減を完璧にしても、理想的なクレマを再現するのは難しいです。

その一方で、「ブリッカ」などの一部モデルには特殊バルブが搭載されており、抽出時に強制的に圧力をかける構造になっています。 この差が、クレマの有無を決める大きなポイントなのです。

ビアレッティ クレマ対応モデルの比較とおすすめ

ビアレッティの中でも、クレマを再現できるのは一部のモデルのみです。特に注目されているのが、「ブリッカ」シリーズ。これは特殊バルブで圧力を高める構造になっており、直火式でもしっかりとしたクレマを生み出せます。

以下は代表的なモデル比較です。

ビアレッティ「ブリッカ」はなぜクレマが出る？

ビアレッティの中で「ブリッカ」だけがクレマを生み出せる理由は、独自構造の加圧バルブにあります。通常のモカポットは蒸気圧で抽出しますが、ブリッカは圧力が一定レベルに達するまで抽出を我慢する構造になっています。

この仕組みによって、抽出時には高い圧力がかかり、その勢いでコーヒーオイルやガスが一気に抽出されます。さらに、抽出口の形状も工夫されており、泡がつぶれにくい構造です。

モカエキスプレスではなぜクレマが作れない？

ビアレッティの定番モデル「モカエキスプレス」は、そのクラシックなデザインと使いやすさで長年人気を集めていますが、クレマの生成には向いていません。その理由は、内部構造と圧力のかけ方にあります。

モカエキスプレスは、単純な蒸気圧（約1.5気圧）だけでコーヒーを抽出する仕組みです。この圧力では、クレマに必要な油分やガスを効果的に引き出すことが難しいのです。

さらに、抽出が始まるタイミングも早いため、豆の風味を十分に引き出す前に液体として出てきてしまいます。特殊バルブがないことで、圧力が一気に逃げてしまうのも要因のひとつです。

その他クレマ対応の直火式エスプレッソメーカー

ビアレッティ「ブリッカ」以外にも、直火式でクレマを再現できるエスプレッソメーカーはいくつか存在します。これらのモデルは、構造にこだわっていたり、独自の圧力システムを採用している点が共通しています。

以下に、クレマ対応で人気のモデルをリストアップします。

• KAMIRA（カミラ）： 5気圧で抽出。本格的なクレマを再現
• Bellman（ベルマン）CX-25： スチームノズル付き。泡立ち◎
• Ilsa（イルサ）： オールステンレス製。直火対応で圧力安定
• Pezzetti（ペゼッティ）： デザイン性◎。モデルにより若干クレマ対応

ビアレッティでクレマを作るための正しい使い方とコツ

ビアレッティでクレマを再現するには、ただ火にかけるだけでは不十分。ちょっとした「手順の違い」や「火加減」、「豆の詰め方」が結果に大きく影響します。

特に「ブリッカ」などのクレマ対応モデルを使う場合、正しい使い方を守ることでふわっと立ち上がるクレマをしっかり楽しめます。以下のポイントを参考にしてみてください。

• 豆は極細挽き（エスプレッソ用）を使用
• 粉は軽く詰める程度。タンピングは不要
• 水はバルブの下まで。ミネラルウォーター推奨
• 火加減は中火以下。強火はNG
• 抽出後すぐ注ぐ。クレマがつぶれないよう注意

どんな豆を使うとクレマが出やすくなる？

クレマを出したいなら、中深煎り?深煎りのアラビカ種を選ぶのが基本。豆の油分やガス含有量が多く、抽出時に泡立ちやすくなります。

また、焙煎して1?2週間以内の新鮮な豆を使うことが重要。時間が経つとガスが抜けてしまい、クレマが出にくくなります。

市販の「エスプレッソブレンド」など、クレマを意識した豆を選ぶのもおすすめです。

豆の挽き方と詰め方でクレマの出方はどう変わる？

挽き方が粗すぎると圧力がかからず、クレマが出ません。逆に細かすぎると抽出が詰まり、苦味が出ることも。

ビアレッティでの最適は、エスプレッソ用の極細挽きです。詰め方はふんわりと均等にし、軽く押さえる程度がベスト。

詰めすぎると圧がかかりすぎて、泡立ちが悪くなります。

クレマを作るときの火加減と抽出時間の目安

火加減は中火以下、抽出時間は全体で4?5分程度が理想です。

強火にすると圧力が急激に変化して泡立たず、風味も飛びやすくなります。抽出が始まったらすぐ火を止め、余熱で仕上げるとクレマがつぶれにくくなります。

「泡が出ない」ときは火加減を見直してみましょう。

クレマを楽しむためのアレンジレシピとラテ活用法

クレマが出せるようになったら、ちょっとしたアレンジを加えてカフェ気分を演出してみましょう。

• クレマたっぷりマキアート
• フォームミルクと合わせたカフェラテ
• アイスに注いで2層のアフォガート
• シロップと合わせたデザートコーヒー

クレマでラテアートはできる？実際に試した結果

直火式のクレマでも、簡単なラテアートなら可能です。泡の密度が低めなので、繊細な絵柄は難しいですが、ハート型やツートーンの層は再現できます。

フォームミルクの温度と泡立ちを調整すれば、より描きやすくなります。本格的なラテアートには電動マシンの方が向いていますが、家庭で楽しむには十分です。

自宅でできる！クレマ付きエスプレッソを楽しむ方法

以下のステップで、自宅でも簡単にクレマを楽しむことができます。

• クレマ対応モデル（ブリッカ）を使う
• エスプレッソブレンド豆を使用（中深煎り）
• 極細挽きで、均等に粉を詰める
• 中火以下でゆっくり加熱する
• 抽出後はすぐ注いでクレマを壊さない

ビアレッティでクレマを楽しむために大切なポイントまとめ

• すべてのモデルがクレマ対応ではない
• 「ブリッカ」など特殊バルブ付きモデルを選ぶ
• 豆の鮮度・挽き方・詰め方が重要
• 火加減・抽出時間も味と泡に直結
• ラテアレンジやスイーツとの組み合わせも◎

クレマは、見た目だけでなく味や香りを引き立てる重要な要素。少しの工夫で、おうちカフェのレベルが一気に上がります。

ぜひ「ブリッカ」などのモデルで、クレマのあるエスプレッソを楽しんでみてくださいね。