「ビアレッティって種類が多すぎて、どれを選べばいいかわからない…」
そんなふうに感じていませんか?
直火式の定番「モカエキスプレス」から、クレマが楽しめる「ブリッカ」、IH対応の「ヴィーナス」など、ビアレッティには実にさまざまなモデルがあります。どれも魅力的ですが、それぞれに“向いている人”と“向いていない人”がいるのも事実です。
さらに、サイズや素材、味わいの違いまで含めて選ぶとなると、意外と奥が深いんですよね。
この記事では、そんな悩みを解消すべく「ビアレッティの種類」を徹底的にまとめました。
初心者向けのモデルから、こだわり派に人気のシリーズまで、使用シーンや目的に合わせてわかりやすくご紹介しています。
この記事を読めば、「あ、自分にはこれがぴったりかも」と思える1台に出会えるはずです。
ビアレッティ選びで迷っている方は、ぜひ最後までお付き合いください。
ビアレッティの種類を知る前に|ブランドの魅力と歴史
ビアレッティは、ただのコーヒーメーカーではありません。その背景にあるのは、100年以上にわたりイタリアの家庭で愛され続けてきた「コーヒー文化」そのもの。種類を知る前に、まずはブランドの魅力と歴史を知ることで、選ぶ視点がガラリと変わります。
ビアレッティとは?イタリアで生まれたコーヒー文化の象徴
ビアレッティは1919年、イタリア・ピエモンテ州で創業されました。創業者アルフォンソ・ビアレッティが1933年に開発した「モカ・エキスプレス」は、家庭でも手軽に濃厚なコーヒーが楽しめる画期的な道具として世界中に広まりました。
「イタリアの朝はモカエキスプレスから始まる」と言われるほど、今ではイタリアの家庭の約90%がこの直火式コーヒーメーカーを所有しているとも言われています。それほどに、ビアレッティは“日常の一部”として根付いているブランドです。
そのデザインは今もほとんど変わらず、アルミボディと八角形のシルエット、そして髭の紳士のロゴが目印。レトロなのにどこか新しい――そんな不思議な魅力が、コーヒー愛好家の心を掴んで離しません。
なぜ世界中で愛されているの?
「どうしてこんなに世界中で人気なの?」と疑問に思う方も多いはず。それは、ビアレッティが単なるコーヒーメーカーではなく、“体験”を提供しているからです。
まず、ビアレッティの抽出方式は電動式ではなく、直火式(または電気加熱)でゆっくりとコーヒーを抽出するもの。ポコポコという音と共に立ちのぼる香りは、まさに五感を刺激するひとときです。
「朝のあの香りと音が、もう日課になってる」という愛用者も多く、その“リズム”や“習慣”が多くの人にとって心地よいものになっています。
さらに、構造がシンプルで故障しにくく、長年使い込むほど味わい深くなるのも大きなポイント。「20年使ってるけど現役」という声もよく聞かれます。
その結果、ヨーロッパのみならず、日本・アメリカ・アジア各国で愛されるブランドへと成長しました。大量消費とは一線を画す“本物”志向の人々に、ビアレッティは静かに寄り添い続けているのです。
ビアレッティの代表モデル一覧【初心者向け早見表】
「種類が多すぎて選べない…」そんなあなたのために、まずはビアレッティの主要モデルをわかりやすく一覧にまとめました。ここでは、代表的な4種類のモデルを取り上げ、対応する熱源・味の濃さ・価格帯などをざっくりと比較しています。初心者が最初の1台を選ぶ際の参考になるはずです。
モデル名・対応熱源・味の濃さ・価格帯を比較
モデル名 | 対応熱源 | 味の濃さ | 特徴 | 価格帯(目安) |
---|---|---|---|---|
モカエキスプレス | ガス火 | やや軽め | ビアレッティの定番、初心者向け | 約4,000〜6,000円 |
ブリッカ | ガス火 | 濃い(クレマあり) | 圧力バルブで本格的な味と香り | 約6,000〜8,000円 |
ヴィーナス | ガス火・IH | 中間 | ステンレス製でお手入れも楽 | 約6,000〜9,000円 |
モカインダクション | ガス火・IH | 軽め〜中間 | アルミとステンレスのハイブリッド | 約7,000〜10,000円 |
モデル別に徹底解説!ビアレッティ主要シリーズの違いとは?
モカエキスプレス|ビアレッティの定番中の定番
モカエキスプレスは、ビアレッティを代表するロングセラーモデル。1933年に開発されて以来、世界中で1億台以上販売されていると言われるほど、愛され続けているクラシックな1台です。
アルミニウム製のボディと八角形のデザインは、まさに“ビアレッティらしさ”の象徴。直火でじっくりと抽出することで、軽やかで香ばしい味わいが楽しめます。
「初めて使うならやっぱりこれ!」という声も多く、使い方もシンプルで、価格もお手頃。サイズ展開も豊富なので、一人暮らしから家族用まで対応できます。
ただし、IHには対応していないので、コンロ環境に注意が必要です。
ブリッカ|クレマが出るのは本当?進化系モカポット
ブリッカは、モカエキスプレスに圧力バルブを追加した進化モデル。最大の特徴は、抽出時に内部の圧力が高まり、エスプレッソに近い“クレマ”ができることです。
味はしっかり濃いめで、力強い香りが特徴。ミルクとの相性もよく、ラテやカフェオレ好きにもおすすめです。
こちらも直火式専用で、IH非対応。使い慣れるまでやや調整が必要ですが、それもまた“自分好み”を追求する楽しみになります。
ヴィーナス|IH対応でステンレス製。スタイリッシュ派に
「ビアレッティってアルミ製ばかりだと思ってた…」という方に人気なのが、ヴィーナスです。ステンレス製でスタイリッシュな見た目は、モダンなキッチンにもよく馴染みます。
IH対応なのも大きなポイントで、最近の家庭での使いやすさが抜群。耐久性も高く、食洗機対応でお手入れもラクです。
味わいはアルミモデルに比べて少しマイルドですが、雑味が少なくクリーンな印象。苦味が強すぎないコーヒーが好きな方にぴったりです。
モカインダクション|IH対応+アルミの良さを両立
モカインダクションは、その名の通りIH対応のモデルですが、注目すべきは“アルミとステンレスのハイブリッド構造”。内部はアルミで香り立ちを重視しつつ、外部はステンレスでIH対応を実現しています。
味わいはモカエキスプレス寄りで、軽やかだけど香りがしっかり。耐久性もあり、IHコンロでもしっかり使える安心感があります。
サイズで選ぶビアレッティ|1カップから6カップまで解説
一人暮らし・ソロキャンプ向け:1〜2カップ
「朝の1杯が楽しみ」「キャンプに持っていきたい」そんなミニマル派におすすめなのが、1〜2カップモデルです。サイズが小さいぶんお湯の沸騰も早く、片付けも楽。場所を取らないので、小さなキッチンやアウトドアにもぴったりです。
家族や来客にも対応:3〜6カップ
「家族で飲む」「お客様にふるまいたい」という方には、3〜6カップのモデルが断然おすすめ。たっぷり抽出できるので、何度も淹れる手間がなく、余裕のあるコーヒータイムが過ごせます。
味の違いを比較!モデルによる風味・抽出の差とは?
クレマの有無で味わいはどう変わる?
ブリッカは圧力バルブによりクレマが生まれ、口当たりがまろやかでエスプレッソに近い味に。モカエキスプレスやヴィーナスはクレマなしで、豆本来の風味がクリアに味わえるのが特徴です。
抽出圧と素材が風味に与える影響
抽出圧が高いブリッカは濃厚な味わいに。モカエキスプレスやヴィーナスは低圧抽出で、軽やかで香り高い風味が特徴。素材もアルミは香りが立ちやすく、ステンレスはクリーンで雑味の少ない味になります。
よくある疑問に回答|ビアレッティQ&A
アルミとステンレス、結局どっちがいいの?
アルミは香り高く経年変化を楽しめるが手入れに注意。ステンレスは耐久性が高く、クリアな味わいと手入れの簡単さが魅力です。
IHコンロでも使えるモデルはどれ?
ヴィーナスとモカインダクションがIH対応。アルミ製のモカエキスプレスやブリッカは非対応ですが、IH用アダプターを使えば使用可能です。
使い方や手入れのコツを知りたい!
基本は水洗い&完全乾燥。洗剤は使わず、定期的にパッキン交換を。慣れれば日常のルーティンとして心地よく続けられます。
目的別おすすめビアレッティモデルまとめ
初心者・お試し向け
モカエキスプレス:定番中の定番で扱いやすく、失敗しにくい1台。
デザイン性重視・ギフトにもおすすめ
ヴィーナス:高級感あるデザインとIH対応の実用性で贈り物にも◎
キャンプや外出先で使いたい人向け
モカエキスプレス(1〜2カップ):軽量&直火対応でアウトドアに最適
本格エスプレッソ派・味重視の方
ブリッカ:クレマと濃厚な味わいを楽しめるプロ志向モデル
ビアレッティの種類と選び方をマスターしよう
今回の記事では、ビアレッティの主要モデルについて詳しくご紹介しました。以下に要点をまとめます👇
- 代表モデルは4種(モカエキスプレス・ブリッカ・ヴィーナス・モカインダクション)
- 味・素材・抽出方法・対応熱源で大きく異なる
- 目的や好みに合わせて選ぶと満足度が高い
まずは使いやすいモカエキスプレスから始めて、自分好みを探してみてくださいね。